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二区間定期券の購入(Suica向け)

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タグ: 交通情報


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JRの運賃は,時として途中下車して分割購入した方が安くなることがあります.このことを利用してJR西日本のICOCAでは「定期券の分割」を行って定期代金を安く,しかも1枚のICOCA定期券で買うことができます.
 →詳しい説明はこちら

ところがJR東日本のSuicaの場合だと,ICOCAのような「単純分割」には対応していません.ではどうすれば良いか?ということになるのですが,Suicaの場合
は,T字型になるような経路の2区間定期を一枚のSuicaにすることができます.文章で書くとよく分からないと思いますので図で説明してみましょう.



↑T字型の2区間とはこのような経路のことです.この場合,「八王子ー新宿,目白ー品川」とか「八王子ー目白,新宿ー品川」あるいは「八王子ー品川,新宿ー目白」の組み合わせがT字型になります.このような組み合わせの経路であれば2区間の定期を1枚のSuicaにまとめることができます.


次のような場合はT字型にならないので1枚のSuicaにまとめることができません.


ICOCAならこのような単純分割にも対応していますが,Suicaでは対応していません.



↑このようにT字にならない2区間の場合もNGです.


さて,次に定期券を分割した場合の値段を見てみましょう.

ここでは上の例にある「八王子ー品川」間で考えてみましょう.

まず,「八王子ー品川」を通常の1区間定期で買うと,111890円です.(通勤6ヶ月)
そこでこの区間を「八王子ー新宿」「目白ー品川」の2区間にしてみると,
 ・「八王子ー新宿」は66530円
 ・「目白ー品川」は27220円
となるので,合計金額は66530+27220=93750円
となり,定期代が18140円も安くなるばかりでなく,定期が利用できる区間も広がる(1区間定期では乗降できない新大久保・高田馬場・目白も定期券圏内になる)というメリットもあります.


以上をまとめると次のようになります.

1.まずは定期の利用を考えている区間について,定期券を分割すると値段が安くなる中継ポイントを見つける.(乗車券分割プログラムなどで調べてみましょう) [上の例の場合,中継ポイントは新宿駅です]

2.次にその中継ポイントから分岐する路線を少しだけ延長する.[上の例だと新宿から目白まで延長しています.(池袋まで延長すると値段が上がるため←ただし池袋まで延長しても1区間定期よりは安い)]

以上でOKなのですが,値段が安くなる中継ポイントを見つけても,その駅から分岐している路線がない場合はT字経路をつくることができないので残念ながら2区間定期を作ることはできません.また,必ずしもこのような中継ポイントが存在するわけではないのでその場合はいさぎよくあきらめましょう.

参考情報:
定期券の分割購入(ICOCA向け)