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電車(JR)に乗る際の基本情報について説明します.
◆ 乗車券
目的地まで必要な切符です.100kmを超える乗車券だと途中下車が可能です.(後戻りしての途中下車はできません) ただし電車特定区内(東京圏,大阪圏,京都圏,神戸圏など)では途中下車できません.逆に,例えば東京⇔大阪の切符であれば東京圏内のどの駅から乗車して も良く,大阪圏内のどの駅で下車してもかまいません.ちなみに「学割」は101km以上の「乗車券」にのみ有効です.
◆ 指定券
指定席に乗車するには「乗車券」に加え「指定券」が必要です.
◆ 特急(急行)券
特急(急行)列車に乗車するには乗車区間の「乗車券」に加え「特急(急行)券」が必要です.特急券には「指定席特急券」と「自由席特急券」があります.ちなみに「指定席急行券」は存在しません.この場合「急行券」と「指定券」を別々に買う必要があります.
◆ 寝台券
寝台列車の寝台(A寝台やB寝台)を利用する場合に必要です.全て指定席です.特急の寝台列車を利用する場合は「指定席特急券」から指定席料金分が割引になります.
◆ グリーン券
グリーン席を利用するには「乗車券」に加え「グリーン券」が必要です.指定席グリーン・自由席グリーンとも料金は同一です.
◆ ライナー券(整理券)
ホームライナーなどに乗車する場合,乗車券に加え列車の定員分だけ発行される「ライナー券」が必要です.
◆ その他企画乗車券
期間限定や区域限定などで販売されるお得な切符です.青春18きっぷもこのひとつです.
JR各社のお得な切符情報は以下から検索してみてください.
→ JR北海道/お得なきっぷ
→ JR東日本/おトクなきっぷ
→ JR東海/お得なきっぷ情報
→ JR西日本/おでかけネット
→ JR四国/トクトクきっぷ
→ JR九州/お得な割引きっぷ
◆ 具体的な計算例
東京⇒大阪を寝台急行「銀河」を利用する場合
乗車券(8510円) + 急行券(1260円) + B寝台券(6300円) = 16070円
◆ JR各社の分岐点
JR北海道,JR東日本,JR東海,JR西日本,JR四国,JR九州の分岐点となる駅は次の通りです.(新幹線をのぞく)
・JR北海道 と JR東日本
→ 中小国駅(海峡線/津軽線)
→ 熱海駅(東海道本線・伊東線/東海道本線)
→ 国府津駅(東海道本線/御殿場線)
→ 塩尻駅(中央本線/中央本線)
→ 辰野駅(中央本線/飯田線)
→ 甲府駅(中央本線/身延線)
・JR東日本 と JR西日本
→ 直江津駅(信越本線/北陸本線)
→ 南小谷駅(大糸線/大糸線)
・JR東海 と JR西日本
→ 米原駅(東海道本線/東海道本線・北陸本線)
→ 亀山駅(関西本線・紀勢本線/関西本線)
→ 新宮駅(紀勢本線/紀勢本線)
→ 猪谷駅(高山本線/高山本線)
・JR西日本 と JR四国
→ 児島駅(本四備讃線/本四備讃線)
・JR西日本 と JR九州
→ 下関駅(山陽本線/山陽本線)
各管轄間をまたがって移動する列車の本数は比較的少数です.各管轄区間をまたぐと乗車券の料金が大幅に上がる場合があります.旅行の際,全区間を在来線で移動する場合はともかく,途中区間に私鉄を利用する場合は以上2点の特性をよく考慮する必要があります.
ちなみに新幹線は東京⇔新大阪の東海道新幹線はすべてJR東海の管轄,新大阪⇔博多の山陽新幹線はすべてJR西日本の管轄です.
-補足-
・JR貨物(HP)はここを走っています
関連情報:
・基本知識(私鉄)
・青春18きっぷ
・夜行快速の利用
・株主優待券を利用する場合
・JR昼特きっぷ(関西限定)